本章では、実際にSAPで管理領域を設定する手順(カスタマイズ)を説明していきます。
本章のゴール
管理領域を作成し、会社コードとの紐付けができていること
手順
1. 管理領域作成
はじめに、管理領域を作成します。
まず、コマンドフィールドに、T-code:SPROを入力します。

SAP Reference IMG(SAP完全版IMG)を選択します。

以下のパスをたどり、メニューを選択します。
企業構造 -> 定義 -> 管理会計 -> 更新: 管理領域

続いて出てくるポップアップ画面では、「管理領域のコピー、削除、チェック」を選択します。
標準の管理領域「JP01」をコピーし、以下の情報を入力します。
名称
- 任意の名称を設定(英数字4桁)
通常、管理領域は、割り当てたい会社コードと同じコードを設定します。
今回は、会社コード「ZZ01」に対して同じ「ZZ01」のコードで管理領域を作成します。
割当管理
- CoCd -> 管理領域:「 1 管理領域と会社コードが同一 」を選択
通貨設定
- 通貨タイプ :「10」 (会社コード通貨)を選択
- 通貨コード:「JPY」を選択
その他設定
- 勘定コード表:使用している勘定コード表(YCOAなど)を選択
- 会計年度バリアント:使用している会計期間に合わせて選択(K4、V3など)
K4:暦月(1〜12月)+ 4特別会計期間
V3:4〜3月 + 4特別会計期間
- F4で管理領域非表示:チェックを外す
原価センタ権限階層の設定
- 全てブランクに設定
上記設定が全て完了後、「保存」ボタンをクリックし、作成した管理領域を保存します。
2. 会社コードと管理領域を割り当てる
カスタマイズツリーのメニュー画面に戻り、以下のパスにアクセスします。
企業構造 -> 割当 -> 管理会計 -> 管理領域に対する会社コードの割当
先ほど作成した管理領域「ZZ01」にチェックを入れた状態で、サイドバーの「会社コードの割当」をクリックします。
遷移した画面で左上の「新規エントリ」をクリックし、以下の情報を入力します。
割り当てられた会社コード
- 会社:管理領域を割り当てたい会社コード
入力後、「保存」ボタンをクリックして作業完了となります。